濃い色の服や髪の毛で目立つフケ。あなたのフケの原因は、実は意外なところにあるかもしれません。
この記事では、フケの原因となる要因や、フケの種類、対処法、フケを抑えるために意識すべきことなどを解説していきます。
フケで悩んでいる人は多い！？
次は肩に白い粉が・・・。
どんなに身だしなみが整っていても、服にフケが溜まってしまい、それが原因で台無しになってしまいます。
フケが原因の頭皮トラブルは、男女ともに非常に大きな問題として認識されています。
2013年のP&Gの調査によると、男性の87％、女性の86％がフケや頭皮のかゆみに悩んでいることがわかりました。
どれだけ頻繁に洗って頭皮や髪をきれいにしてもフケが止まらない」「フケが出すぎて汚く見える」などのシャンプーの口コミが寄せられています。これ以上の対処法はないのでしょうか？こういったことを気にされている方も多いようです。
このように、フケは男女問わず幅広い人を悩ませます。
フケに適切に対処できるように、フケのメカニズムや原因を知っておくことが大切です。
フケが発生する仕組み
まずはフケがどのようにして作られ、どのようにして発症するのかを見ていきましょう。
そもそもフケって何？
とにかくフケって何なのか知ってますか？
フケは元々私たちの肌についている角質です。
私たちの肌の表面には、いわゆる角質層という層があり、外部からのダメージから肌の内側を守り、バリア機能を高めて肌の内側を潤いのある状態に保つ働きをしています。
角質層は長く同じままではなく、人によっては1～3ヶ月程度の周期で新しい角質層に生まれ変わります。
肌の細胞が一定の周期で生まれ変わることをターンオーバーといいます。
ターンオーバーが正常であれば問題ありませんが、ターンオーバーが乱れている肌では、マルポジションが定着せずに剥離してしまい、目に見えるウロコ状のものが形成されてしまいます。
フケの原因となる要因
フケの原因はいくつかあります。
一つは頭皮環境の悪化です。
頭皮環境が悪化すると、頭皮が乾燥して細菌が増えたり、シラミや水虫などの感染症にもつながります。
頭皮環境が悪化する原因は個人差がありますが、元々の肌質が関係していたり、シャンプーやヘアケア用品による強い刺激があったり、シャンプーやトリートメントをする際の誤ったケア方法が原因の場合もあります。
特にフケが多いと、頭皮を徹底的に洗うようにして、そのために頭皮をゴシゴシ洗うという人もいます。
そうすると、不必要に肌にダメージを与えてしまい、フケが出やすい頭皮環境を作ってしまうことになります。
他にもフケの原因としては、生活習慣の乱れや栄養状態の悪さが挙げられます。
頭皮や髪の毛に栄養を与えるためには、外からのケアだけでなく、内側から栄養を与えることが大切です。
栄養不足や睡眠不足などの生活習慣の乱れは、頭皮や髪の毛の栄養に影響を与え、血行不良につながるため、頭皮環境に良くありません。
フケが強すぎたり、改善しない場合は、病気によるフケの疑いもあるはずです。
病気が原因のフケの場合は、病院で皮膚科などの専門的な治療を受けるのが良いでしょう。
フケの2つの種類と原因
フケは多くの人が悩む肌トラブルの一つですが、フケの種類は人によって異なります。
ここでは、大きく分けて2種類のフケに注目していきます。
乾燥性フケ（乾燥性フケ
まず、フケの種類としては、乾燥フケがあります。
乾燥したフケはフケが多く、特に冬のような乾燥した季節には、被毛にフケのような鱗屑が見られることが多いでしょう。
乾燥フケの原因には、頭皮の乾燥によるターンオーバーの乱れや角質化などがあります。
頭皮が乾燥する理由としては、寒い時期による湿度の低下、栄養不足による角質化、パーマやカラーリング、ドライヤーの長時間の使用による頭皮へのダメージなどが挙げられます。
しっとりとしたフケ（脂性フケ
2つ目のタイプのフケは、しっとりとしたフケです。
しっとりとしたフレークは、フレーク状のドライフレークとは違い、粘り気があるのが特徴です。
ベタベタした脂性のフケは、もともと頭皮に存在するマラセチア菌が産生する脂肪酸による頭皮の炎症や、皮脂の過剰分泌、ストレスによる免疫力の低下などが原因と言われています。
特に脂性のフケが頭皮の毛穴に詰まってしまうと、抜け毛の原因になる可能性が高いです。
そうでなければフケは病気の可能性があります!
他にもフケの原因としては、症状が出ている可能性があります。
頭皮の乾燥を引き起こす病気としては、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患や、糖尿病や甲状腺機能低下症などの病気が関係していることが知られています。
脂性フケは、悪化すると炎症を起こして「脂漏性皮膚炎」になるリスクがあります。
脂漏性皮膚炎」になってしまうと、毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、「脂漏性脱毛症」になってしまいます。
フケと効果的に戦う方法
フケの効果的な対処法は？
フケの対処法も、上記の2つのタイプと肌のタイプによって異なります。したがって、この問題に対処するための有効な方法は一つではありません。
しかし、それでもフケの症状が軽い場合は、改善する方法をご紹介します。
ヘアケアをチェックしてみましょう。
シャンプーやヘアケア用品など、毎日のグルーミングが実は頭皮にダメージを与えている可能性があります。
自分のヘアケアをチェックするためには、使用しているヘアケア用品とヘアケア方法の両方をチェックするようにしましょう。
例えば、ヘアケア用品といえば、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていたり、添加物の影響で頭皮が傷ついていたりすることがあります。
最初のうちは敏感肌の人は、敏感肌に優しいシャンプーやアミノ酸が配合されているものを選ぶといいでしょう。
また、徹底的に洗った方が良いからといって、1日に何度も髪を洗うのも逆効果です。
シャンプーは1日1回で十分なので、無理をせず刺激を与えないようにしましょう。
ヘアケアの方法としては、頻繁なパーマやカラーリング、縮毛矯正は避け、シャンプーは手で強く洗いすぎないように気をつけましょう。
頭皮の乾燥を防ぎます。
頭皮の乾燥はフケの原因になります。
頭皮の乾燥を防ぐためには、フケ対策の保湿シャンプーを使ったり、ブローした後の頭皮に化粧水をつけたりするのがおすすめです。
自分のライフスタイルを見直す。
一貫性のない生活習慣や偏った食生活は、頭皮の栄養が行き届かず、頭皮が荒れてしまう原因になります。
頭皮の健康維持に良いとされる成分には、皮膚や髪の毛を構成するたんぱく質やミネラル、亜鉛、ビタミンなどがあります。
野菜はほうれん草、にんじん、海藻、魚介類、鶏肉など。
まとめると
フケは古い角質層の塊が出現することで発生することがわかっていますが、実際にフケが発生する原因は、フケの種類や人それぞれの肌質によって異なります。また、フケの原因が病気である可能性もあり、フケの原因をカテゴライズすることができません。
フケの症状が消えずに気になる場合は、皮膚科で診察してもらうのが良いでしょう。フケの原因を理解し、適切な対策をしてフケを解消しましょう。
